大地の芸術祭
【最新】営業情報(2024.03.28更新)

まつだい「農舞台」
フィールドミュージアムとは

まつだい「農舞台」フィールドミュージアムの風景まつだい「農舞台」フィールドミュージアムの風景

越後湯沢と直江津をつなぐほくほく線はかなりの部分がトンネルを走るため、約30年もかかる大工事でした。まつだい駅は渋海川脇の瀬替えによる僅かな平地に顔を出した大切な駅で、かつてはのろし台があった城山と、その地滑り地に作った棚田や森を望めるホームがあります。そのホームで、イリヤ・カバコフは越後妻有の生活と農業をテーマとした「棚田」を着想し、MVRDVはカバコフの展望台を入れ込んだまつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」をこの地に作りました。山、またその山の中にある越後の豪雪地、そこで稲田を作るための川の流れを変えた「瀬替」と「棚田」、鉄道の「トンネル」。それらが集積したこの地は住民の長年の苦労と知恵と工夫が凝縮した土地でもあります。

2000年に始まった「大地の芸術祭」以来、このまつだい「農舞台」と城山周辺に、世界からアーチストがやってきて、この地にふさわしい名作の数々を設置してくれました。この住民の生活の場をフィールドミュージアムと呼び、「農」と「アート」による地域再生の場として育てていきたいと思います。

大地の芸術祭 総合ディレクター
北川フラム

北川フラムの写真

Photo: Yuichi Noguchi

北川 フラム(アートディレクター)

1946年新潟県高田市(現上越市)生まれ。東京芸術大学卒業。 主なプロデュースとして、「アントニオ・ガウディ展」(1978-1979)、日本全国80校で開催された「子どものための版画展」(1980-1982)、全国194ヶ所38万人を動員し、アパルトヘイトに反対する動きを草の根的に展開した「アパルトヘイト否!国際美術展」(1988-1990)等。 地域づくりの実践として、2000年にスタートした「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」(第7回オーライ!ニッポン大賞グランプリ〔内閣総理大臣賞〕他受賞)、「水都大阪」(2009)、「瀬戸内国際芸術祭2010、2013」(海洋立国推進功労者表彰受賞)等。 長年の文化活動により、2003年フランス共和国政府より芸術文化勲章シュヴァリエを受勲。2006年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)、2007年度国際交流奨励賞・文化芸術交流賞受賞。2010年香川県文化功労賞受賞。2012年オーストラリア名誉勲章・オフィサー受賞。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」、「瀬戸内国際芸術祭」、「中房総国際芸術祭」の総合ディレクター。

[現職および公職] 公益財団法人福武館財団常任理事、(株)アートフロントギャラリー代表取締役会長、青山学院大学・香川大学・神戸芸術工科大学他客員教授、岡山大学学長特別補佐、(財)地域創造顧問等

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