農
まつだいは、日本有数の棚田が広がる地域です。
棚田はおいしいお米を育てる土壌や、景観地としてだけでなく、
山を支え、川を守り、空気をきれいにし、
多くの生きものに住みかを提供してきました。
私たちは、担い手がいなくなった棚田や畑を引き受け耕作しながら、
農作業体験やイベントを通して、たくさんの人とともに、
里山の環境を守る活動を行っています。
担い手不足の田畑を交流の場に変える
「農舞台」周辺や星峠の棚田など松代地域の西のエリアで100枚以上の棚田を3名のスタッフとFC越後妻有のメンバーで耕作しています。水の確保が難しい、1枚1枚が小さいなど個性豊かな棚田を、まつだい棚田バンクなどの仕組みをつくり保全しています。
多くの農家はお米のほかに自家用の野菜を作っています。ナスやトマトをはじめ新鮮な野菜は農村ならではの味わいです。イベントに合わせて提供できるよう農薬不使用で育てています。
担い手がいなくなった棚田を借り受けて耕作し、地域外からその棚田の「里親」を募集しています。収穫したお米を届けるほか、里親の方が参加できる農作業イベントを開催します。
「大地の米」の売り上げの一部は棚田保全資金になります。遠方で現地に足を運べない方も、棚田の保全に関わることができます。山の雪解け水など豊かできれいな水が生み出す米は、味も抜群です。
女子サッカー選手が棚田の担い手として移住・就農し、プレーする農業実業団チーム。日本全国見渡しても類を見ない、先駆け的なプロジェクトです。 近い将来でのWEリーグ参入を目指します。
棚田が育む、雪国の希少な生命
水辺の草木に産卵された卵が、水中に落ちてオタマジャクシが育つモリアオガエルは適切な水辺が少なくなったことから数を減らしています。溜池や棚田に水を保つことは、モリアオガエルはじめ貴重ないきものを守ることにつながります。
フィールドミュージアムの林は大きく、原生の広葉樹林と植林された昭和初期に植えられた杉林に大別できます。雪の重みで曲がった杉は、春に「木起し」の作業をすることで大きく育ちました。収穫した稲を乾燥させるハサギに使ったカラマツ、薪に使われたクルミ、ネムノキなど、木々は静かに土地のストーリーを伝えます。
月1回、1時間程度の地元のネイチャーガイドと一緒に里山を散策するプログラムです。随時、参加者を募集しています。
小さな下向きの花を1輪つける、野の花。
新潟県の花。雪にも負けず春に真っ赤な花が咲く。
水辺に生える山菜。柔らかく生で食べられる。花が咲くと葉は硬くなり食べられない。
以前は群生をよく見たが山林の管理がなされなくなり数が少なくなった。種が地中に埋まっていて光が当たれば出てくる。
一輪草。白い花。この辺は白い花が多いが、紫がかっている花は交配して雑種を作っている。
お辞儀したように花が咲き、草丈が伸びると皿を広げたような形になる。
田植えが終わった後あたりで一斉に咲いてくる花。きれいだが花に虫が多くついているため好まれていない。
雪の下から出てくる春の山菜。苦みがおいしくてんぷらなどで食べられる。
ラッパ状に花が咲く。食糧難のときは根っこを掘って食べていた。アクが強い。花が咲くまで8年かかる。花が咲いて種を落として一世代で終わり。
繁殖力の強いツル植物。かつては家畜のえさにしたり根からくず粉を取り出したりしていた。
赤い花が人目を惹く華やかな花。現在は数は少ない。
ピンク色の小花が山の中で目立つ。
きれいな花が長い間咲いているが、茎にはとげがある。
変わった形で目立つ植物。名前の由来は茎の模様がマムシに似ていることから。
斜面からしだれて咲き、群生の満開時はとても美しい。
咲いていると離れていても見栄えが良く、匂いもする夏の代表的な花。
よく知られる西洋くるみにくらべ、可食部分が小さい。そばの薬味に現在でもつかわれている。
美味しい実をつけるクリの木は、人も動物もチェックしている。
秋に向けて増えてきて、一面に広がる。
紫色っぽい花が吊り下げられているようについている。触ると皮が弾けて種が飛ぶ。
イヌやウシと付くものはおいしくない、または食べられない。赤飯と言って子どものおままごとで使われていた。
イヌやウシと付くものはおいしくない、または食べられない。赤飯と言って子どものおままごとで使われていた。
ピンクのふちがひらひらとした花が特徴。薪として重宝されたため現在は少ない。
秋に青い花をつける小さな花。
雪に押されて曲がってしまった杉。越後妻有では斜面に生える樹木はこうなっていることが多い。
青い色がきれいな可愛いいカエル。日中は隠れていて探しづらい。
雪がどけ後、田植え前の田に浮かんでいることの多い特徴的な卵。水がないと生きられないので溜池に引っ越しさせる作業も行っています。