<目次>
1.10月:稲刈りの毎日
2.越後まつだい里山食堂:大地の運動会 — 里山に笑顔が広がった一日 —
3.稲刈りイベントレポート
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1.10月:稲刈りの毎日
皆さんお久しぶりです。農業チーム新人の佐々木です。
まだまだ覚えることが多くあり、先輩スタッフの石塚さんに教えてもらいながら稲刈りを学んでいく日々です。
稲刈りの際どんなことをしているかと言うと、コンバインで入れないぬかるみすぎているところの稲を刈ることと、圃場内の雑草を抜いたり刈ったりすることです。

今となってはコンバインで一気に刈れますが、昔は手で刈っていたと考えると、とんでもない作業量ですよね。正直、僕は田んぼひとつも刈り取りきれる気がしないので、昔の農家の方々はすごいなと感じながら作業しています。

昔は刈り取った稲をはさがけというやり方で乾燥していたようで、イベントや体験の前に僕もやり方を教わりました。はさがけをすること自体は比較的簡単なのですが、その前に稲をきつく束ねる事が僕は意外と苦労しました。稲を藁で束ねるのですが、そのやり方が特殊で未だちゃんと束ねられたのは数回ぐらいです…
まだまだ稲刈りはありますので、よりスムーズに稲刈りが行えるよう、作業を覚えていきたいと思います!
まつだい棚田バンク 佐々木友暖
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2.越後まつだい里山食堂:大地の運動会 — 里山に笑顔が広がった一日 —
9月下旬、澄み渡る秋空の下、越後妻有の里山に笑顔があふれる一日が訪れました。
「大地の運動会」が奴奈川キャンパスで開催され、地元の方々をはじめ、県内外や海外からの参加者、アーティストやミュージシャンなど多彩な顔ぶれが一堂に会しました。
この運動会は、日本の伝統的な運動会の楽しさをベースにしつつも、世界各国から集まった人々の個性や文化を取り入れた、総合芸術のような催しです。参加者は勝ち負けを競うだけでなく、自分の特技やアイデアを生かした出し物で盛り上げ、言葉や文化の壁を越えて交流しました。

当日の昼食は「越後まつだい里山食堂」が提供しました。朝一番から、大地の芸術祭期間中に「TSUMARI KITCHEN」で料理を振る舞っている室野集落のお母さん方と、FC越後妻有の選手たちが力を合わせ、およそ1,000個ものおにぎりを握りました。

メニューは、おにぎり(白米とわかめの2種類)に、地元野菜のお漬物(きゅうりと糸うり)、そして唐揚げと卵焼き。里山の恵みが詰まった手づくりの味に、参加者の皆さんからも「おいしい!」と笑顔がこぼれていました。

競技は子どもから大人まで大盛り上がり。
おにぎりコロコロやリレー、玉入れ、色水リレーなど沢山の種目で、色とりどりの旗が風にたなびき、太鼓や笛の音とともに里山の風景に華やかさを添えました。参加者たちは互いに声を掛け合い、笑顔で競技に挑み、時には転んでもすぐに立ち上がる姿が印象的でした。

アートと地域、そして人と人が自然につながる「大地の運動会」。この運動会の魅力は、多様性と創造性にあふれていることです。アーティストや音楽家だけでなく、特別な専門家でない参加者も自分の得意技を披露し、会場全体が一つの舞台のように活気づきます。里山の大地の上で、文化や世代、国境を越えて人々がつながり、互いに刺激し合う -そんな特別な時間が生まれました。
秋の澄んだ空気の中で交わされたたくさんの笑顔が、里山の景色とともに心に残る一日となりました。
越後まつだい里山食堂 木村珠奈
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3.稲刈りイベントレポート
10/4(土)、10/5(日)で稲刈りイベントを行いました!2日間で合計約250名の方にご参加いただきました。夏の間はなかなか雨が降らず苗の成長が心配でしたが、無事に黄金色の穂が実り、収穫の時を迎えることができました!両日ともに時折雨がぱらつく場面もありましたが、無事に作業を終えることができました。










ところどころ足元が悪い箇所がありましたが、泥にまみれながらも一生懸命作業していただきました。
お昼ごはんの新米を使った「里山カレー」「生姜焼き丼」は大変好評でした。
午後からは、昔ながらの「はさがけ」を行いました。稲を藁で束ねる技を師匠から教わりながら、最初は「難しい」と戸惑う声もありましたが、皆さん一生懸命練習を重ね、最後にはしっかりと結べるようになっていました。
稲刈りイベントへ何度も参加されている方々は、まるでベテランのような手際の良さで、稲を束ねるペースもとても早く見えました。稲刈り・束ね・はさがけを終えた皆さんは、達成感に満ちた笑顔でいっぱいでした。
今回収穫した稲は、しばらくの間じっくりと自然乾燥させ、その後に脱穀・籾摺り・精米を経て、皆さまのもとへお届けいたします。一年かけて育てた棚田のお米を、ぜひ楽しみにお待ちください!

午後のプログラムでは、生き物観察を行うチームもありました。自分たちの手で虫を捕まえ、じっくりと観察しながら自然とふれあいました。

生き物博士に質問をしながら楽しそうに学ぶ姿や、カエルをたくさん捕まえている子の姿が多くみられました。

また、1日目の夜には交流会を行い、参加者同士やスタッフとの親睦を深める時間となりました。里山食堂の料理や地元の地酒が並び、ビュッフェ形式で旬の味覚をたっぷりとお楽しみいただきました。

そして皆さんで餅つきも行い、つきたてのお餅を美味しく味わいました。地域のことやイベントの感想など、様々なお話を伺うことができ、和やかで実りある時間となりました。
今回の稲刈りイベントをもって、2025年度の「まつだい棚田バンク」農作業イベントは全て終了いたしました。一年間たくさんの方にご参加いただき、本当にありがとうございました。来年度も皆さまとお会いできる日を、スタッフ・師父一同、心より楽しみにしております!
まつだい棚田バンク 三井愛里沙
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今月もご覧いただきありがとうございました。(2025/10/10 まつだい棚田バンク事務局)