<目次>

1.9月:収穫の季節です

2.越後まつだい里山食堂:夏の保存食

3.農家さんインタビュー


1.9月:収穫の季節です

9月1週目の星峠の景色です。まだ若干緑がかって見えますが、穂は黄金色に変わってきています。

あと1週間もすれば松代でも本格的に稲刈りが始まります。

今年は春先から高温が続き、生育が早まっていたのですが、8月後半からの雨や上がりきらない気温の影響で例年通りの時期の収穫となりそうです。

ただ今年のお米の品質は非常によさそうです。7、8月も程よいタイミングで雨が降りしっかりとした籾がついています。一粒ずつがぷっくりとしている様子が写真からも分かります。

期待できるお米ですが、全国的にも8月後半の雨が多いシーズンとなり、昨年とは逆にこの雨が悩みの種に、、、

新潟でも雨がたくさん降っています。

日中ギラギラとした太陽を見せる夏日かと思いきや、昼過ぎになるとゲリラ豪雨が。

毎日のようにこのような天気が続いていたので、稲も倒れている部分が目立ってきました。

ただ倒れるということはしっかりと籾に重みがある証拠でもあります。(例外もありますが)

現代のコンバインは性能もよくなり、このように倒れた稲もしっかりと刈り取ってくれます。

もちろん機械に乗るオペレーターの腕も重要になります。ちなみに石塚は得意です。笑 

いや、本当です。笑

こちらも同じく倒伏した稲にみえますが先ほどの倒伏と状況が違います。

そうです。猪に倒されてしまった跡です。見つけるのが早かったので少しの被害で済みましたが、峠エリアと室野エリアではこの猪が頭を悩ましています。

こちらは猪が通った後の獣道。

猪の対策として以前もご紹介したことがありましたが、

このような電線の編み込まれた電気柵を設置していきます。ただエリア全体を囲って行くのでこの作業が一苦労。

大変な作業でしかありませんが、山で暮らす他の動物ともうまく共存していくしかありません。

現場ではスタッフの佐々木くんと三井さんが草刈りをしていました。

彼らは地域で行う「道普請」に参加していました。道普請は年に何回か集落単位で人が集まり、農道や集落の整備を行います。

田んぼの中だけではなく、農道もこのように綺麗に保たなければなりません。

集落の皆さんはこのように集落で協力して、先祖代々この土地を守ってきました。

草刈りと並行して行っている最近の作業の一つですが、

こちらの植物は「クサネム」と呼ばれています。

この植物の種がお米と同じぐらいのサイズのため、お米に混入してしまう場合があります。

専用の機械でないと種を除去することができないので、収穫前にある程度摘み取ってやる必要があります。

このサヤの中に黒い種が入っています。

摘み取ったクサネムはこんなに大量に。

県内では、早い地域だと8月の前半に稲刈りが開始されます。稲刈りが終わった田んぼを見ていると、ウズウズ、ソワソワしています。6月に田植えが終わり、一息もつく合間もなく稲刈りが始まります。そう考えると農業は大変な仕事なんだなぁと改めて考えさせられます。

まつだい棚田バンクももう少しではじまる稲刈りに向けて準備を進めています。

少々作業の仕方にクセはありますが、籾を運ぶために大活躍する軽トラックのタイヤも変えました。重量のある籾を運搬する軽トラックのタイヤにはとても負荷がかかります。

こちらのコラムは9月7日に書いているのですが、雨が上がればすぐにでも稲刈りできる状況です。

本当に早くこの続いている雨が早く上がってほしい。

外を眺めながらスタッフ一同ウズウズしています。いい米が収穫できそうな年は、気持ちが高ぶります。

皆さんにも早くまつだい棚田バンクの新米を召し上がっていただきたいです。

皆さんをお迎えする稲刈りイベントも着々と準備が進んでいます♪

たくさんの方のお越しを心よりお待ちしております!

まつだい棚田バンク 石塚


2.越後まつだい里山食堂:夏の保存食

暑かった毎日が懐かしいほど朝晩が涼しくなり、日差しも少し秋めいてきた今日この頃。

夏野菜もそろそろ終わりが見え始めております。

とはいえ、地域の新鮮なお野菜はまだまだたくさん届いており、使いきれない分は保存食として年間使用できるよう営業の合間に仕込みを行っている次第であります。

雪国の保存食というと「作物のつくれない寒い冬を乗り切るために」というイメージが強いですが、秋冬だけではなく春や夏にも保存食つくりはあります。

里山食堂でも毎年かかさず作る保存食がいくつかあり、今回はそちらをご紹介したいと思います。

まずは夏野菜の定番「きゅうり」 

薄くスライスして塩で揉んで水分をぎゅーっとしぼり、甘じょっぱく炒りつけ佃煮にすると、びっくりするくらいカサが減ります。カリカリとさせるにはしっかり水気を絞り、強火で一気に炒りつけるのが大事なポイントです。今年の夏も水気を絞り過ぎて、手を痛めました。。

地元の方は野菜を脱水するために専用の洗濯機を用意している人もいるとか。それくらい水気をしっかり絞るのが美味しく作るための最重要ポイントなのです。

こちらは冷凍ができるので夏のうちにたくさん作って、保存しておくといつでも美味しいごはんのお供がストックできます。お弁当に少し入っているだけでも箸休めにうれしい一品です。

完成品がこちら

続きまして「茄子」

茄子は茄子味噌というオリジナルのごはんのお供にします。

1センチ角にカットして、たっぷりの油で炒め、味噌、みりん、お砂糖で味をつけます。茄子の角が取れてトロっとするまでしっかり炒めるのがポイント。こちらもごはんによく合います。

鍋いっぱいに切って用意しても、油で炒めると半分になります。

続きまして、「かぐら南蛮」

こちらは「かぐら南蛮の麹漬け」として塩と麹で漬けこみます。かぐら南蛮の麹漬けは里山食堂で夏の定番のメニュー「夏野菜の揚げびたし」のピリ辛のたれに使用している欠かせない調味料。夏に大量に採れるかぐら南蛮を細かく切り、塩・麹とともに長期熟成させます。少しづつかぐら南蛮から水分が出て、塩と麹と混ざり合い、辛さの中にもまろやかさのある味わいになります。

こんな感じに混ざったら保存容器に入れ、最低1年は寝かせます。来年の夏に使う事になるのかな。。

さて、来年は大地の芸術祭の本祭の年です。また大勢のお客様を迎えるために今からこういった準備も進めております。

まだまだ地域にはさまざまな夏の保存食がありますので、私も引き続き学んで実践していきたいと思っております。

越後まつだい里山食堂 小川


3.農家さんインタビュー

新米の季節がやってきたので越後妻有では「新米フェア」の準備を進めています。
皆さんに新米を食べていただくとともに、お米がどんなふうに育ってきたのかなども知っていただきたく、地域の農家さんのインタビューを実施しました。

フェアではリーフレットにまとめてお配りする予定ですが、先にエピソードの一部をご紹介します。

質問:田んぼがいちばんきれいに見えるのは、いつ頃ですか?

 夏、穂が出てきた頃。穂が出る前に、カメムシ対策で草を刈るから、田んぼの周りもきれいになっている。穂を見れば、今年の作柄も分かる。しょうじさん

 春は田植え後の青さ、秋は実りの黄色がきれいだ。田んぼの色を見れば、稲の出来や、肥料をやった方がよいかという塩梅も分かる。まさしさん

質問:好きな田んぼ、思い入れのある田んぼはありますか?


どの田んぼも大切だけど、思い入れがあるのは、稲が全部倒れてしまった田んぼだな。稲を一列ずつ起こしながら、コンバインで丸一日かけて刈った。その大変さは忘れられない。とみおさん

すごく米がうまい区画がある。日当たりがよくて、土もいい。粘土質で、土自体に力があり、水もあるから、肥料が少なくてもうまい米ができる。しょうじさん

質問 田んぼでは、どんな生き物に出会いますか?

イノシシとカモシカ。イノシシは食べものを探して畔を掘り返すから大変だ。カモシカは最近、人間に慣れてきたのか、近づかないとなかなか逃げないね。とみおさん

生き物はいっぱいいる。オタマジャクシやカエル、マムシなどのヘビやヤゴ、ツバメやスズメもいる。でも、昔と比べると少なくなったかな。まさしさん


いろいろなやつに会うな。カエルもいるし、ヘビもいる。好きな生き物はあまりいないけど、嫌いなのはアブと蚊。しょうじさん

いかがでしたでしょうか?
共感できるところはありましたか?
新米をお召し上がりいただく際に思い出していただけましたら幸いです。

(まつだい「農舞台」 新井)


今月もご覧いただきありがとうございました。(2026/09/10 まつだい棚田バンク事務局)