6月4・5日に開催された棚田バンク田植えイベントにて、地元の生きもの博士松山さんと一緒にまつだい「農舞台」フィールドミュージアムの生きものたちを観察する、モリアオガエルクラブを行いました。カエルを中心に沢山の生き物と出会うことができました!
ところで、クラブの名前になっているモリアオガエルとは、木の枝に卵を産み付け、その卵を溜池などの水の中に落下させる珍しいカエルの名前です。産卵に適した場所が年々少なくなり現在では絶滅危惧種や旬絶滅危惧種に指定されています。松代の里山にも生息しているのですがわたしたちもめったに出会うことがありません。モリアオガエルが暮らせる環境を知り守っていこう!ということでこの名前となりました。
6月4日は、
農舞台を出発して、クリスチャン・ラピの砦61という作品の奥にある田んぼ周辺を観察。
6月5日は、
農舞台を出発し、イリヤ&エミリア・カバコフの「棚田」という作品を登りながら観察。
発見した生き物たち↓
黒サンショウウオの卵・稚魚
カバコフの棚田の溜池にて珍しいクロサンショウウオの卵と稚魚を発見。
クロサンショウウオは繊細な生き物で、きれいな池にしか姿を見せないそう…
成虫は見つけられませんでしたが、前日の調査では成虫も発見しました。
松代のアカガエルは主にこのヤマアカガエルと二ホンアカガエルの2種類です。
雪のある時期にメスがいる山際の水場を目指して活動し、夜8時ぐらいになると一斉にカエルの合唱をしてメスを呼びます。ヤマアカガエルは腰にコブがあるのが特徴。
この植物には仕掛けがあり、虫が入ってくると出られないようになっていて、虫を利用して受粉しています。実はちゃんと出口もあるけれど、見つけられないような作りになっています。
先生は生き物博士こと松山金一さん。生物について沢山教えてくれます。
残念ながらモリアオガエルを見つけることはできませんでしたが、この他にも沢山の生き物を観察することができました。
たんぼや溜池に暮らすめずらしい生き物も多くいるので、まつだい「農舞台」フィールドミュージアムに来た際には生き物にも焦点を当ててみてください!
モリアオガエルが見つかるかも。
(2022/07/10 まつだい棚田バンク)