12月を迎え、気温も10度を下回る寒い日が増えてきました。

12月7日の星峠の様子です。

11月後半から12月の初めに松代でも降雪がありました。秋の紅葉も終わり、山の景色の色合いも冬を感じさせます。

こちらは室野の棚田の様子です。

室野の農家さんも来年の耕作に向けてすでに代掻きを終わらせています。

収穫を終えた後に耕運を行う「秋耕」は他の地域でもよく目にする光景ですが、秋に代掻きまで行う「秋代」はこの地域特有の作業工程になります。

秋代を行う一番の理由は、田んぼの水持ちをよくする為です。

田んぼの水は排水口以外にも、田んぼのヒビや動物の開けた穴などから土中に浸透して田んぼの外に排出されます。

田んぼの土質によって水の浸透率も違いはありますが、棚田のような畔の占める面積が多い田んぼでは水の漏水が多く発生します。

今作のように夏の干ばつがあると圃場内のヒビも多く発生し、ひどい場合は水を入れても入れても溜まらないケースもあります。

このように夏場に痛んでしまった田んぼを補修するために秋代という工程を行います。

まずは春と同じく耕運した田んぼに水を溜めます。

その後トラクタで水と泥を攪拌して行きます。

この時、普段行う代掻きよりも丁寧に何度も同じルートを通ることで泥をトロトロな状態にしてあげることが重要です。このトロトロになった泥の層が、田んぼのヒビを埋めてくれます。また豪雪地域の特徴である大量の雪が利用されます。

降り積もった雪の層は1t近くの重みとなります。この重みを冬の間田んぼに転圧をかけることによって田んぼのヒビが埋まり、泥の層をつくります。

この作業を秋から冬行うことによって、一番水が必要な春に水がなくて困るというトラブルを回避することができます。私もこの雪を利用した田んぼの補修方法については松代に来て初めて知りました。

農業技術もどんどん新しいものに移り変わってきていますが、自然の力を利用した技術や昔から受け継がれた技術はこれからも大事な知恵として次の世代にも引き継いで行きたいと思います。

農作業が落ち着いてきた11月。

東京、神奈川とお米の販売に行って参りました。


棚田バンクのSNSやメルマガを見て足を運んで下さった皆様ありがとうございました!

新米を通して普段お会いできない方とお話できることを嬉しく思います。

今年のお米は白い粒が多く見た目が少しよくありませんが、味については自信を持って美味しいと言えるお米です。お米をご購入いただいた皆様からも貴重なご意見、お待ちしております。

この時期は講演会やパネルディスカッションに参加する機会が多くあります。

12月1日に行われた「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会inつなん」のパネリストとしてFC越後妻有の山下選手が参加してきました。

パネリストには十日町市内の農業者さんや、新潟県出身の小林幸子さんが登壇され、熱いトークを繰り広げておりました。

筆者の石塚も登壇予定でしたがなんとインフルエンザに、、、、、泣。

悲しみに暮れる石塚の分も新人を卒業しつつあるFCの上村選手がしっかりとサポートしてきてくれました。

12月17日には新潟日報メディアシップで「新潟日報みらい大学 2023年度「にいがた 農の未来」総括講座『にいがた 農の未来』という講演が行われます。こちらの講演には石塚と山下が参加してきます。

【日時】2023年12月17日(日)13:30~16:30(受付開始13:00)

https://www.nippo-mirai-univ.com/

オンラインからもご覧いただけますので沢山の方のご来場、ご視聴お待ちしております。

2023年も残りわずか。

まつだい棚田バンクでは1年を振り返りながら新しい年に向かって準備を進めています。

2024年も沢山の方に楽しんでいただける年にしていきたいと思います。

これから寒い日が続きますが皆様もお体に気をつけてお過ごし下さい。

まつだい棚田バンク 石塚