近年まれにみる厳しい冬が終わり、ようやくこのまつだいの地にも土の香りがする季節がやってまいりました。

この冬まつだいには、昨年の小雪が嘘に思えるようなとんでもない量の雪が積もりました。

農業についてもまず、この残っている雪を除雪して育苗(いくびょう:稲の苗を育てる作業)が行える環境を整える必要があります。

昨年導入されたトラクタ投雪機を使用したり、NPOスタッフの人力で雪を削ったり、田んぼに水を張って雪を溶かしたりと様々な工夫をしてようやく苗代(なわしろ:苗を育てる田んぼ)の雪を無くすことができました。

4月初旬の様子
4月中旬の様子

今後こちらの田んぼにて今年植える苗を育てます。

現在は「浸種(しんしゅ)」という作業を行っております。休眠状態になっている種籾を水に数日浸けることによって眠りを覚ましてあげる作業を浸種と呼びます。

眠りから覚め、芽が動き始めればいよいよ種まきです。

また農作業に欠かせない農業機械達のメンテナンスを行い、いつでも田んぼの作業を行えるように準備を行っています。早く田んぼに出て作業がしたく、耕作スタッフもウズウズしているところです。

棚田の雪がとければ本格的に耕作が始まります。この大変なイメージが強い「雪」ですが雪が解けることにより水になり、稲を育てていくには非常に大切な資源でもあります。

自然と上手く共存することによって生き抜いてきた先人の技術や知恵を受け継ぎながら私達も日々の耕作を行っていきたいと思います。

今年も皆様においしい米を食べて頂けるよう、皆様にイベントを楽しんで頂けるように大切に苗達を育ててまいります。

(耕作スタッフ 石塚)