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1.8月:夏の田んぼの様子

2.「夏の里山を楽しむ日」イベントレポート

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こんにちは。久しぶりの石塚です!夏が暑いです!

そんな前置きはさておき、、、、

以前お伝えしていた通り春からの渇水の影響で、約3カ月間まつだいの田んぼを飛び回っていたため、コラムは少しお休みさせていただきました。

春の田んぼの様子はFCの上村さんがお伝えしていましたので、夏になりどのような様子になったのか皆さまにお伝えしていきたいと思います。

まず初めに現在の星峠の棚田の様子から。

梅雨が明けここ数日はカラッとした晴天が続いていましたが、この日は霧雨の降る幻想的な姿を見せる星峠でした。

棚田の緑ともやがかかった白い空のコントラストが美しいです。あまり見ない風景でした。

水の少ない中何とか田植えを終え、今年も棚田の景色を無事眺める事ができてホッとしています。

こちらは星峠の圃場の様子です。

穂が出るまであと数日。葉色も程よい緑で安心して見ていられる稲姿となってきました。

ただ、春水が少なかった圃場は稲の葉色が冷め、薄黄緑色で弱々しい姿も見受けられます。そんな圃場は今後肥料を撒いて様子を見ていきます。

これからの管理で心配されるのは毎年田んぼに入って来るイノシシによる獣害です。

星峠にはこのようなイノシシ用の罠が設置してあります。昨年紹介した「電気柵」はイノシシから田んぼを守る事はできますが、根本的な解決にはなりません。年々増えていくイノシシに対する対策も大事になってきます。頭のいいイノシシは電気柵に慣れて飛び越えてしまう場合もあるので、間違った設置をしないようにいつも注意をしています。例えば電圧が下がってしまった電気柵を設置してしまうとイノシシが「これは当たっても大丈夫な物」と認識してしまい柵に体当たりをしたり、飛び越えてしまったりと柵の効果がなくなってしまいます。その為、設置した電気柵の効果が最大限に発揮されるように行う管理も必要になってきます。

エリアが変わって、こちらはまつだいの圃場です。

写真の圃場は水が足らなく代掻きができない為、作付けを断念した圃場です。

水が足らないという表現をしますが、水不足に加えて、地中に入ったヒビによる漏水が大きな原因になります。このヒビの原因は昨年の稲が刈れる程の大干ばつです。このヒビを無くす為に「秋代」と言われる作業を行いましたが、それでもこの田んぼには水が溜まりませんでした。

作付けしないからと言って、その田んぼをほったらかしにするわけにはいきません。写真の様に草刈りをして管理を行って行きます。次年度は耕作ができるように少しずつ準備をしていきます。せっかく守ってきた田んぼ、来年はこの田んぼにも稲を植えたいです。

少しネガティブな内容になりましたがこちらの田んぼでは穂が出ていました。穂が出てくると頭の中は稲刈りへとシフトしていきます。

この間田植えが終わったばかりなのに、、、、笑

病気にもならず、無事に穂が出てくれるとやはり嬉しいですね!

苗代だった田んぼです。1,400枚の苗がようやくなくなりました。7月まで田植えをしたのは僕も初めてです。泣

ただこんな時期に植えた苗でも秋には他の稲に成長が追い付きしっかりと穂を垂らしてくれます。植物ってすごいですよね。

役目を終えた苗代ですが来年も苗を並べられる様に水を張って均平にして、この後地盤を確保する為に乾かします。来期の準備もすでに始まっています。

田植えイベントで田植えが行えなかった、「観測所」「オスカール」の圃場も無事田植えが完了しました。気温が高い時期に田植えを行うと雑草が一気に生えてきてしまうので今後は雑草との戦いになります。

最後にカバコフの棚田です。

草刈りイベントで参加者の皆様に草を刈って頂いたおかげでキレイな棚田が維持できています。

暑い日が続いていますが、稲たちもスタッフも元気に過ごしています。

次の記事が出る頃には穂もこがね色になっていることでしょう。

そうそう。忘れてはいけません。

秋のベストパートナーの彼をしっかりと整備して秋に臨みたいと思います。

石塚

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2.「夏の里山を楽しむ日」イベントレポート

皆さんこんにちは。農業チームの上村です。

7/20(土)に「夏の里山を楽しむ日」を開催しました。

農作業チーム、生き物観察チーム、畑チームの3チームに分かれ、地元の師父(お父さん)、お母さんと一緒に夏の里山を楽しみ尽くしました!

また、イベント終わりにはBBQをしながら地元の方々、スタッフと一緒に交流会を行いました🍖

【農作業チーム】

農作業チームはカバコフの棚田とラピの田んぼの草刈りをしました🍃

草刈りはこの時期に一番大事な農作業の一つです。草刈りを行うことで、稲を天敵であるカメムシから守り、よく太陽に当たるようになります。

鎌で草刈りをする事が初めての方には、師父さん達が見本を見せながら、畔道や斜面の草を刈っていきました。

午前中は雲行きが怪しかったのですが、作業を行う前に太陽が顔を出し農作業日和になりました🌞

【生き物観察チーム】

今年も「森の学校キョロロ」から講師を招き、夏の生き物をより深く観察しました!

前半には講師の富塚さんと一緒に虫取り網とかごを持ちアカハライモリやトンボを捕まえました🐛

後半は捕まえた生き物達を虫眼鏡を使い、いろいろな角度から観察しました。自分で描いた絵を缶バッジにし、お土産にしました。また、交流会に向けてのクイズ作りも行いました。

【畑チーム】
畑チームでは地元のお父さん、邦夫さんの畑で収穫体験を行いました。夏野菜の定番ナスやトマト、オクラの他に白ナスやパプリカ、ジャガイモ、あまり聞くことの少ない夕顔(ゆうがお)、神楽南蛮を収穫しました🥬

顔よりも大きいサイズのナスもゲット

収穫後には4グループに分かれて、地元のお母さんタツ子さん、つゆ子さん、やす子さん、えみ子さんと一緒に調理体験を行いました!

普段調理することがない食材をお母さん達と楽しそうに調理をしていました。

【交流会】

グループ活動が終わった後は皆さんお楽しみの交流会!

今回はBBQに加え、松代観音祭の打ち上げ花火も一緒に楽しみました🎆

農作業チームの感想や生き物観察チームのクイズ、畑チームの料理を食べながら楽しい時間を過ごしました。

次回のイベントは9/28(土)・29(日)の稲刈りイベントです。ご参加お待ちしております🌾

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今月もブログをご覧いただきありがとうございました。

(2024.8.10 まつだい棚田バンク事務局)