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1.11月:稲刈りが終わりました

2. 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024 閉幕

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1.11月:稲刈りが終わりました

皆さんこんにちは。現在のカバコフの棚田はこんな感じ。

まだ紅葉はそこまで進んでおらず、例年の秋とは少し違った様子です。聞くところによると猛暑の年は紅葉せず、そのまま葉が枯れて散ってしまう場合もあるそうです。

無事に稲刈りイベントで干したはさがけ米も脱穀が終わり、棚田の景色もすっきりしました。

まつだい棚田バンクの稲刈りは10月末にようやく終わりを迎えました。

最後の稲刈りは10月26日。僕の農業人生の中でも一番長い耕作期間となりました。

雪不足から始まり、その次に水不足、その後に日照不足による倒伏で、何から何まで「不足」な一年ではありましたが、無事稲刈りを終えることができ、ホッとしています。

今年の稲刈りは雨の多い悪条件のスタートでした。泣

ただ後半戦は晴れる日も多くなり、稲刈りらしい気候に変わって行きました。

こういう日の稲刈りはコンバインでの作業も気持ちがいいです。ただ空気が乾燥しているので籾から出る塵で首や顔がチクチクしてそこは苦しい部分でもあります。

天気がいいとお昼休みの男飯も美味しくいただけました。

ただのんびり休憩していたらふと目を下ろしたところに熊の足跡が、、、、熊さんが出てこないかヒヤヒヤしながら昼ごはんを頂きました。笑

動物関連での話題ですが今年も彼らが姿を現し始めました。

そう。カメムシさん。

そこには入らないでほしかった、、、

虫が苦手な方、お食事中の方すみません。

大雪が降る年はカメムシが大量発生するなんて昔から県内では言われていますがこれは本当なのでしょうか?今のところ大量発生中なので今年は大雪が降ることでしょう。笑

この秋何回も壊れながらも頑張ってくれたコンバイン君たち。

秋のうちに泥を落とし綺麗に洗浄してあげます。

現在は機械の整備や出荷作業と並行して「秋代(あきしろ)」を行っています。

今年のような干ばつによる被害を回避する為にも重要な作業です。例年こちらの秋代を行っていない圃場についても今年はこの作業を行うことにしました。

星峠の稲刈り後の圃場にも水が溜まってきました。春にこの水が欲しかった、、、泣

ただ自然相手の農業。天候の変化にも適応できるように僕達のスキルを磨いてしていくしかありません。

例年よりも刈り取りが遅れていた星峠の稲刈りもようやくひと段落しました。星峠の百姓の皆さんも頑張っていらっしゃいました。

星峠も秋を通り越して冬の景色になってきた気がしています。

収穫したお米達は無事に皆様の元に旅立っています。

平年よりも収穫量は多くありませんでしたが、甘味の引き立つ美味しいコシヒカリが収穫できました。

来年はこの美味しいお米が沢山収穫できるように雪が降るまでの作業を頑張りたいと思います!

石塚

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2. 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024 閉幕

7月13日から始まりました、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」が本日を持ちまして閉幕となります。

今回の第9回展は越後妻有地域(新潟県十日町市、津南町)760㎢に及ぶエリアに作品数311点(うち新作・新展開85点)、参加作家は41の国と地域275組(うち16の国と地域100組が新規)で行われました。

「大地の芸術祭」拠点施設の一つである、まつだい「農舞台」フィールドミュージアムも全89日間で約24,500人のお客様にお越しいただきました。

第9回展のまつだい「農舞台」フィールドミュージアムは、イリヤ&エミリア・カバコフの新展開作品「プロジェクト宮殿ー天井に天国をー」をはじめとし、「まつだい郷土資料館」には尾花賢一の新作「まつだい郷土しりょう館」、屋外作品にも2点の新作が公開されました。

              (尾花賢一「まつだい郷土しりょう館」)

まつだい「農舞台」フィールドミュージアムは、農舞台館内だけではなく、里山にも作品が点在していることから、晴れている日には散歩やサイクリングをしながら作品鑑賞をする事ができ、季節によって表情を変える風景や音が魅力のひとつです。

また農舞台の代表作品であるイリヤ&エミリア・カバコフの「棚田」はその名の通り、棚田の中に作品があり、「まつだい棚田バンク」の農作業イベント圃場となっている為、春~秋にかけて耕作が行われています。そのため、春には田植え直後の棚田、夏は青々とした苗が伸びている棚田、秋には黄金色の棚田や、収穫直後の「はさがけ」を作品とともに楽しめます。ちなみに、今の時期は「はさがけ」と里山の紅葉が相まって、これぞ日本の秋というような風景になっています。

今回は海外の方も多く、レンタサイクルを借りてフィールドミュージアムを散策したり、わら細工に驚く様子が見受けられました。地元の受付アルバイトの方が一生懸命ジェスチャーや単語を使って案内している様子もなんだか微笑ましく、地元の方も「大変だ!」と言いながらも交流を楽しんでいる様子でした。

そんな第9回展も今日で閉幕です。長かったようであっという間の会期でした。

お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。

これから、越後妻有は冬支度に入ります。雪囲いをしたり、除雪の準備をします。

今年は雪が多く降るという噂も…。

しかし、冬の越後妻有もあたり一面が銀世界になり、また違った良さを感じられます。

ぜひ、冬の越後妻有にも一度お越しください!

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今月もブログをご覧いただきありがとうございました。

(2024.11.10 まつだい棚田バンク事務局)