<目次>
1.5月:田植えのシーズンがはじまります
2.おすすめの山菜料理
3.5月のイベント「まつだい「農舞台」フィールドミュージアムの作業日」の様子
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1.5月:田植えのシーズンがはじまります
皆様こんにちは。松代は夏が来たかと思うほどの暑い5月を迎えております。
県内では長岡市で31℃を記録したと全国ニュースでも報道されていました。
そんな暖かいを通り越して暑い松代ですが、新緑によってきれいな緑色の姿に変わった棚田を眺めることが出来ます。
以前紹介した苗代は苗がズラッと並んでいます。
ぬかるんでいた地盤もヒビがはいる程カッチカチに固まりました。
こちらの白いシートをめくると、、、、、、
ででーん。苗もここまで成長してきました。
ここで苗が成長していく様子を少し紹介します。
以前ご紹介した行程の続きです。
「催芽」と言われる籾を休眠から覚ます作業を行った籾です。
籾の先から白い芽がポツポツとでてきている様子が伺えます。「ハトムネ」と言われる状態になりました。
この種籾を脱水して少し乾かした後、種撒きを行います。
苗箱と呼ばれる箱に均等に土が敷かれています。新潟では「ベト詰め」と呼びます。
こちらの土の上に種をまいて、最後に覆土を被せます。
今回はこちらの積まれている土をすべて使用しました。1400枚の苗箱となると凄い量です。
種を撒いた苗箱をこちらの育苗機と呼ばれる機械にいれます。30℃の温度で約2日間温めてあげると、、、、
芽が出てきました。一丁前にしっかりと根っこも張っています。
この30℃という温度を守らないと芽がなかなか出て来なかったり、病気になってしまったりと気を遣う行程です。
元気に芽をだしてくれて一安心。まだまだ赤ちゃんですが、力強く、上に乗っている土をこのように持ち上げてしまいます。
FCの二人も一緒に苗出しという作業を行いました。
この大量の苗箱をきれいに苗代にならべていきます。
まだ外気に慣れていないので先ほどの写真のように布団になるシートを被せてしばらく成長を見守ります。そのシートの商品名は「ラブシート」。愛情でいっぱいです。笑
籾を撒いてから約2週間程でここまで成長しました。
まだ田植えを行える丈ではないのでここから更に2週間程ゆっくりと育てて行きます。
ここまできたら過保護にはせず外気に慣れる様にスパルタに育てていきます。いい苗が育つ可によってこの後の田んぼでの成長も変わってきます。
暖かい日も続き苗は順調に育っていますが、高温や雨が降らなかったりと水不足が心配されています。
私たちも対策を考え、エンジンポンプを準備してきました。
エンジンポンプ君たちが活躍しなくていいように今後の雨に期待したいところです。
苗の作業が終わり、この後は肥料散布、耕運、代掻き、田植えと作業が続きます。
暑さに負けない米を作るぞ!と気合を入れて田植えを行いたいと思います!
それでは皆さま田植えイベントでお会いしましょう♪
石塚
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2.おすすめの山菜料理
皆さんこんにちは!FC越後妻有の中島桃愛です。
暖かい日が続く中、農舞台の周辺を散歩していると、道沿いに山菜がたくさん育っていました。
ふきのとうを見つけ、さらに山道を進むとゼンマイ、カタクリ、のかんぞうなどの山菜もあり、春を感じました。
この写真は作品「手をたずさえる塔」に行くまでの山道で見つけた野生のゼンマイです!
でもこれは食べれないみたいです。残念(泣)
今回はそんな山菜料理の美味しい食べ方について里山食堂の皆さんに聞いてみました!
まず紹介するのは定番の「ふきのとう天ぷら」です。
山菜の中でもアクが強くほろ苦さが特徴かつ魅力のふきのとうを味わうなら、やっぱり天ぷら!という人も多いのではないでしょうか。
ふきのとうはそのままで揚げてしまうとアクがこもり、黒くなって苦みが強くなるので、下ごしらえをしてから作ると苦みもおさえられ、より美味しく食べることができると教えてもらいました。
作り方は、アクが抜けたふきのとうに衣をしっかりとつけ油でサッと揚げるだけです。
私も山菜天ぷらに挑戦してみました!アクが抜けて苦みもなく、塩をつけて食べると美味しさが引き立ちました。
ちなみに、ふきのとうは芽がまだ咲く前のつぼみの状態が食べ頃だよと、里山食堂のお母さんたちが教えてくれました。
次の山菜料理は、「こごみのペペロンチーノ」です!
こごみは苦みやクセがないため食べやすいと言われていて、少しヌメリがあるのが特徴です。
また、ふきのとうとは違い、アク抜きいらずでゆでるだけで食べられます。
作り方は、ペペロンチーノの作り方と同じで、オリーブ油・唐辛子・にんにくで味付けします。
こごみは冷凍して食べる2~3時間前に冷蔵庫に移して自然解凍をすると組織が壊れて、より柔らかく美味しくなるそうです。
私も今度作ってみようと思います。
最後の山菜料理は、お花で有名な「カタクリのお浸し」です!
元々は、カタクリの鱗茎から抽出したデンプンのことを「片栗粉」と言っていたとされています。
※現在スーパーなどで一般に販売されている片栗粉は芋から作られています。
おひたしの作り方は、カタクリを冷水に浸した後、10~30秒程茹で、茎を揃えて束にし、水気を絞ってから4~5㎝幅に切ってめんつゆをかけて完成。これはとても簡単に作れます!
短い時間茹でる理由は、シャキッとした食感を残すためで、より食感を感じ美味しく食べることができるからです。
いかがだったでしょうか?今回は色々な山菜を使った料理を紹介させていただきました。
山菜でしか味わえない食感や風味が楽しめるこの春に皆さんも作ってみてはどうですか?
そして、そんな山菜たちに囲まれ自然豊かで魅力がたくさん詰まったまつだい「農舞台」に是非、遊びに来てくださいね~!
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3.5月のイベント「まつだい「農舞台」フィールドミュージアムの作業日」の様子
5/5(日)にまつだい「農舞台」フィールドミュージアムの作業日イベントを実施しました。
ゴールデンウィーク中は天気に恵まれ、イベントの日も晴天でとても暑い日になりました。
今回は「生き物のすみかを作ろう」というテーマです。フィールドミュージアムの代表作品、イリヤ&エミリア・カバコフの「棚田」は昔ながらの小さな棚田で、頂上にある湧き水を利用して耕作を続けてきました。湧き水を少しでもためるために、猫の額ほどの小さな溜池があります。その中にはサンショウウオやマルタニシ、アカガエル、トノサマガエルなど様々な生き物のすみかとなっています。
年々、池の中の手入れが行き届かなくなり、雑草の根が溜池内にはびこってしまいました。そうなると生き物が動き回ることが出来ず、住みづらい場所になってしまいます。
今回はその池の中の草を抜き取る作業をしました。
参加者には子どもたちもいて、生き物と楽しそうに触れ合いながら、大人たちが抜き取った雑草や杉の葉をまとめてくれました。
池の中は大人の皆さんが一生懸命に掃除をしてくれました。数か月後に生き物の楽しい生活の場になっている事でしょう。
さて、作業を終えて、次は松代城を目指して進んでいきます。
山頂付近まで20分程度歩いたところでひと休みし、みんなでその付近に生えている山菜や来る途中に取った山菜をてんぷらにしていただきました。ウドやヨモギ、セリ、柿の葉や藤の花もてんぷらにしていただきました。山の中での揚げたてのてんぷらは格別でした。
次回は6月を予定していますので是非ご参加ください。
(詳細は決まり次第、HPにてお知らせいたします。)
いかがでしたでしょうか?
春の松代の様子をお知らせさせていただきました。
みなさまと田植えイベントでお会いできるのを楽しみにしております!
(2024.5.10)