<目次>
1.3月:冬の暮らしと表彰式のご報告
2.越後まつだい里山食堂:雪見御膳レポート
3.企画展:里山雪の遊園地・どんど焼きイベントの様子
1.3月:冬の暮らしと表彰式のご報告
皆さまこんにちは。まつだい棚田バンクの佐々木です。
まだまだ雪景色が広がっていますが、2月に入ってからというもの、雪がほとんど降らずむしろ晴れている日が増えている印象があります(写真は曇っていますが…)。
先月と比べると雪がだいぶ溶けています。

僕としては、晴れていることもあり松代を訪れるお客さんが寒さを気にせず楽しんでいただけて何よりです。風景から春が近づいてきていることが日々感じられます。
雪の遊園地ではスタッフも運営をしながら楽しんでおります。

今月の雪だるまです。
自然の冷蔵庫が作れるのは豪雪ならではのことで、来場してくださるお客さんに大人気です。ただ、溶けていくとコーラがどこかへ滑り落ちていってしまうのが難点ですね。
さて、話は変わりましてまつだい棚田バンクが令和7年度北陸農政局農政功績者表彰にて、「北陸農政局長賞 農村復興分野」で表彰されました。

表彰功績として、交流人口の拡大・地域経済への寄与・地域への移住促進・協働活動を通した地域おこしへの貢献があげられました。

表彰式後は、一緒に表彰された方々や北陸農政局の方々との意見交換会があり、抱えている現状や問題を共有し、北陸農政局の方と改善策などを話し合いました。皆さんも後継者不足、それによる耕作放棄地の拡大・鳥獣害を大きな問題として考えているようです。また、農業で儲けようという考えではなく、次世代へどのように農業を伝えていくか、どのように地域へ貢献していくかという考えをもっており、それは農政に関わる皆さまも目指していることのようです。
私は十日町への移住者ではありませんが、若く農業を学び始めた身として初心者ならではの農業のおもしろさや、やりがいを伝えていければと思います。冬の期間は特にお客様と関わることが多いので、その際にいろいろお話しできたらいいなと思っています!
雪の遊園地は終わってしまいますが、桜が咲き始めると桜と雪が同時に見られる珍しい風景が出来上がります。ぜひ雪と桜のコラボレーションを見にお越しください!
まつだい棚田バンク 佐々木
2.越後まつだい里山食堂:雪見御膳レポート
毎年、大地の芸術祭の冬のツアーでは、昼食に「雪見御膳」を召し上がれるツアーが走ります。数年前から仕込みと当日の盛り付けヘルプで呼ばれているのですが、今回はこちらの様子をお伝えしたいと思います。
「雪見御膳」は地元産の食材を使い、集落のお母さんが献立を考えて丹精込めて作る料理を漆器に盛り付けて提供する御膳仕立てのお料理です。雪国の保存食文化がつまりに詰まったお料理の数々が用意されます。漆器はかつて集落内の冠婚葬祭で使われ、大切に保管されてきたもの。こちらの準備も手間がかかりますが、きれいに揃った漆器は料理を大変際立たせてくれます。


毎週走るツアーは昼食場所が異なるため、地区によりメニューや呼び名が微妙に違います。その違いを感じるのも面白いところ。

松代地区の会場の様子
松代地区でのお手伝いは3~4年前から。地域のお母さん方も高齢になって来たため、フォロー的に現場に入るのですが、郷土料理を学ぶ貴重な機会となっております。



準備は本番の数日前から始まるのですが、現場では次々に料理が仕上がっていきます。やはり、かつて冠婚葬祭を自宅で行っていたため、だいたいの流れやどこまで仕込んでおけば当日仕上げまでこぎつけるかを感覚的に覚えている感じです。まさにベテランといった感じ。
私も十数年松代で料理に関わってきてはいるのですが、どうしても表層で郷土料理を作っているような感覚が時々あり、その料理をつくる根拠やどうしてこの切り方なのか、どうしてこの味付けなのかというところを知りたいと思うようになってきており、そのあたりを少しづつ現場でひも解いております。
今回、目から鱗だったのは「いちょっぱ汁※」の大根の下処理について。(※松代の郷土料理で、いちょう切りにした大根や人参、ぜんまいたっぷり入ったお醤油ベースのお汁)
「大根は2月になったら一度茹でこぼしたものを使う、それまではみずみずしいので下茹では無し」というものでした。食材の特徴を理解し、その時期に合った調理をしている事に驚き、より美味しく食べるための工夫がたくさんなされていることを改めて知りました。おそらく各集落、各家庭でもこういった一つ一つのこだわりが口伝えで姑から嫁へ伝えられ、地域のお母さん達のネットワークのなかでも共有されてきたのでしょう。今はそういった細かな伝承もほぼなくなっている事を感じました。郷土料理の表向きな再現に留まっているのではないか、という私の危機感的なものは、こういった行為や知識が欠如しているからなのだと感じました。少し落ち込んだりもしましたが、いよいよそこまで来たかという感じもあり、この会に参加できる事の有難さを感じております。
長くなりましたが、今回の松代での雪見御膳は今までで一番多いお客様の受け入れ数となり、大勢のお客様に美味しいお料理を召し上がっていただけました。体力的には大変だったと思いますが、お母さんたちは笑顔でお客様をお迎えし、帰りはお見送りまでされ、やっぱりすごいなと感じました。
また来年も微力ながらお手伝いに入らせていただき、元気なお母さん達からパワーと新たな学びを得られればと思っております。
越後まつだい里山食堂 小川
3.企画展:里山雪の遊園地・どんど焼きイベントの様子
冬のまつだい「農舞台」フィールドミュージアムでは、今年も雪の遊園地を開催しました!バナナボートやスノーチューブなど、迫力満点のスノーアクティビティは大人にも子供にも大人気でした。何度も「もう一回!」と繰り返し乗る姿や大きな声を上げて楽しむ様子も見られました。
ふかふかの雪の上で思いきり遊べるのは、雪国ならではの特権です。


雪遊びで体がぽかぽかになった後は、焚火を囲んでゆったりとした時間を過ごしている人も多くいました。きな粉やのりでお好みの味付けで楽しめるおもちは、炭火で焼くことで表面にこんがりと焦げ目がつき、より一層食欲をそそる仕上がりになっていました。焚火ではコーヒーを味わったり、マシュマロを焼いて楽しむ方の姿も見られ、甘い香りが会場に広がっていました。パチパチと燃える火を眺めながら過ごす時間は、心まであたためてくれました。


そして今年も、どんど焼きイベントを行いました!

どんど焼きは、竹や藁、萱を使ってやぐらを組み、お正月飾りやしめ縄、書き初めなどをお焚き上げし、一年の無病息災や家内安全を願う、昔ながらの大切な行事です。


参加者の皆さまにも萱や藁を運んでいただき、一緒にやぐらを作りを行いました。書初めにも挑戦し、それぞれの願いを込めてどんど焼きに納めました。焚き上げた炎でスルメを焼いたり、温かい甘酒を味わったりと、昔ながらの風景が広がっていました。
どんど焼きの後は、地域ならではの“ちんかいしょ(じゃんけん)大会”を行いました。子どもも大人も本気のじゃんけんを行いました。さらにその後は餅つき体験へ。

臼と杵を使ってお客さまにも実際にお餅をついていただき、つきたてのお餅は、いちょっぱ汁、きなこ、砂糖醤油など様々な味を味わい、みんなで囲んでいただきました。つきたて、そして自分たちでついたお餅はより一層おいしく感じられたことと思います。「おかわり!」という声も多く聞こえました。
今年もたくさんの方々にご参加いただき、ありがとうございました。雪の遊園地、どんど焼きともに、皆様の笑顔を見ることができ、嬉しく思います。また、来年も皆さんにお会いできることを楽しみにしております!
まつだい「農舞台」三井
今月もご覧いただきありがとうございました。
(2026/03/10 まつだい棚田バンク事務局)