<目次>
1.4月:2026年の耕作が始まります!
2.越後まつだい里山食堂:手作りこんにゃくのお話
3.雪と桜
1.4月:2026年の耕作が始まります!
皆様こんにちは。農業チームの石塚です。2026シーズン一番最初のコラムを書かせていただきます。
今年の冬は雪も沢山降ったのですが、逆に気温が上がる日も多く早く雪解けが進んでいます。それに伴ってなのか、、、花粉がひどいんです、、、、泣
皆さんのお住まいの地域も恐らく花粉が猛威を奮っているのではないかと思いますが、杉に囲まれた松代も空がまっ黄色に見える日がありました。そのせいか一度花粉症が完治したはずの石塚も花粉症が再発しました。笑
それでは今年の雪解けをお伝えして参ります。まずは星峠。

すでに地面が見え始めてます。毎年お伝えするのが恒例となった星峠の雪壁の高さはというと、

2mないし1.7m程でしょうか。気になる昨年の同時期の写真はこちら!

はい。昨年の同時期は高さが倍近くあります。今年の冬も報道があった通りとんでもない積雪量だったのですが、降る時期がまとまっていた為雪の層が少なく、気温も高い為雪解けが一気に進んでいます。
実は雪壁にも地層と同じく層があるんです。まとまった雪が降った回数に応じて層ができあがります。この層が多いと雪解けも遅くなります。

昨年の棚田の風景も雪の多さを感じます。昨年と変わらないといえば、棚田の様子を見に来る僕のスタイルです。また痛恨のミスをやってしまいました。

どこかに出かける時は長靴を常備しようと思います。僕のお話はさておき、峠から農舞台周りに移ります。

カバコフの棚田の様子です。水のある田んぼは雪が無くなってきました。
川は雪解け水の影響で水量が多くなり激流状態です。

黒板の教室から見える景色も冬から春へと移り変わっています。

「花咲ける妻有」も雪の上に姿を現しています。

農舞台の屋上では地域のお父さん達とスタッフで柵を設置していました。着々と春のまつだいに皆さんをお迎えする準備が整ってきています。

現在の苗代田はこんな様子です。

昨年は融雪が苗をおこす時期に間に合うのかヒヤヒヤしていましたが、順調に雪解けが進んでいます。
ただあんまり進みすぎてしまうと困るのがこの雪解け。春の代掻きや管理に使う水が足らなくなってしまうのが一番困ります。そうならないように秋の内に代掻きを行ってはいるのですが、作業が順調に進むまではは気を緩める事が出来ません。春が来ると色んな意味でゾクゾクします。笑
冬から春へと移り変わってきた松代の様子をお送りしました。次回は苗の様子や作業の様子をお送りできるかと思います。田植えイベントに向けてスタッフ一同バッチリ準備を進めていきます。
春のポカポカ陽気で外作業も気持ちがいいです。これから緑も増え、雪と新緑の景色もおススメです♪皆様も是非、春の松代にお越しください。
まつだい棚田バンク 石塚
2.越後まつだい里山食堂:手作りこんにゃくのお話
こんにちは、まつだい里山食堂です!4月に入り松代周辺も少しずつ春らしくなってきました。モノクロで音のない冬の世界から、ぐんぐん山も川も人も賑やかになっていく、雪国で暮らすことでしか味わえないこの時期の変化が私はとても好きです。
さて春の楽しみといえば山菜!ですが、松代はようやく雪の下からフキノトウが出だしたばかりで、もう少しだけ先のようです。
ということで今回のコラムでは里山食堂の定番食材のひとつ、「手作りこんにゃく」をご紹介します。ビュッフェでおなじみのメニュー「さしみこんにゃく」です。お味噌をつけてお召し上がりください。

このプルプルしたこんにゃくの元になるのが、こちらのこんにゃく芋です!松代の農家さんから仕入れています。

この、でかくてゴツゴツの、とても食べられるとは思えない形状のものがこんにゃくになるとは…本当に、一体いつ誰が何のきっかけで最初にこれを食べようと思ったのか。
里山食堂でのこんにゃくの作り方は、まず芋の皮を剥いて、一口大くらいに小さく切って、水と一緒にミキサーにかけます。それを鍋に入れて、強火にかけて、木べらで練ります。

15分以上ひたすら練るので、けっこうな重労働です。練り終わったら冷まして、炭酸ソーダ入れてよく混ぜ、バットに入れて形を整えます。さらにこんにゃくの灰汁を抜くために3回湯でこぼしたら、ようやく完成です!
里山食堂では、週1回くらいのペースでベテランスタッフがサクっと仕込みをしていたので、実際にやってみると、思った以上に大変で驚いたのですが、伝わったでしょうか。
私はまだまだこんにゃく練り見習いで、練りが足りなかったのかやわらかすぎて形が崩れてしまったり、芋によっても水分量が違ったりするので、なかなか上手くいかないことが多いです。他の料理にも言えることですが、何度も作って経験を積めば、いろんな最適具合を掴んでいけるのでしょうか?道半ばですが、こんにゃくを芋から作れるってなんかかっこいい、と思っているのでがんばってマスターしたいです。そして手作りのこんにゃくは、食べるともちろんとてもおいしいので、ぜひビュッフェなどで食べてみてくださいね。
さて、あと半月もすれば続々と山菜が採れてくるはずです。里山食堂では4月25日から山菜特別ビュッフェが始まります。春の味覚をたくさんご用意してお待ちしておりますので、ぜひお越しください!
越後まつだい里山食堂 藤村
3.雪と桜
皆さんこんにちは。農業チームの佐々木です。今回はこの十日町市のような豪雪地帯だからこその景色をご紹介したいと思います。
皆さま春と言えば何が思い浮かぶでしょうか?私は花粉ですね…毎年つらいです。
そんなことは置いておいて、春と言えば桜です!

毎年きれいな桃色の花を咲かせているのを見かけます。
では冬と言えば何が思い浮かぶでしょうか?
私は大雪です。毎年今回はどのぐらい積もるのだろうかと想像してます。

新潟県でも特に雪の多い十日町市は農業では雪解け水という恩恵を受け、日常生活では交通の妨げとなったり、除雪が大変と感じたり、住み始めると見慣れてしまい景色として楽しむということはほとんどなくなってきます。ですが、豪雪地帯だったからこそ見れる冬と春が混ざりあった景色が、十日町市では見ることができるのです!

それが「雪上桜」と呼ばれる景色です!

こちらの写真は、2022年に絵本と木の実の美術館の前で撮られた写真です。

こちらは去年の写真です。絵本と木の実の美術館で雪上桜が見られるのは開館前になってしまいますが、比較的雪が残りやすいため桜を見に立ち寄るのも良いと思います!

下の写真はまつだい「農舞台」近辺で見える雪上桜です。


こちらは去年の写真ですが、ところどころ地面が見えるぐらい溶けているところがありますが、それでもまだまだ雪が残ったまま桜が咲いています。この冬の象徴である雪と春の象徴である桜が一緒に見られるのは十日町市のような場所だけなのです。
このような景色ができる要因は3点あり、1点目はまず豪雪地帯特有の気候と地形が関係するそうです。非常に雪深く、気温が低い日が続くことが要因のひとつとなります。
2点目は冬の寒さによる「休眠打破」です。冬の間に花芽が十分な寒さを経験することで、暖かくなった春に一斉に開花するようです。
3点目は遅い雪解けです。冬の間にたくさん降った雪が、春になっても大量に残り、雪が溶けきる前に春の暖かな日差しで桜が花開くようです。
このような要因が重なることで、雪の白さと桜の桃色と新緑が混ざりあう絶景が見られます。
さて、ここまで書いてきましたが要因が重なれば全600種以上あるどのような桜でも雪上桜になるわけではありません。ここからは雪上桜になりやすい品種をご紹介します。
・ソメイヨシノ

おそらく皆さん聞いたことのある品種ではないでしょうか?農舞台にある桜もこのソメイヨシノです。エドヒガンとオオシマザクラの自然交雑か人為的交配で生まれた日本産の栽培品種です。江戸時代後期に開発され、昭和の高度経済成長期に全国で多く植えられました。そのため、気象庁が各地のサクラの開花・満開を判断する「標本木」としており、現代では観賞用の桜の代表種となっています。命名の由来は幕末のころに江戸の染井村で売り出され全国に広がったことからです。樹高は10〜15mで形は横に大きく広がる傘状となります。幹は灰褐色で、花は咲き始めは薄紅色、満開になると白に近くなります。ソメイヨシノは場所によって雪が残る3月末〜4月上旬に満開を迎える品種です。
・カンヒザクラ

旧暦の正月あたりに咲くことからガンジツザクラと呼ばれることもあります。樹高は4m程にしか育たないが、台湾では10mを超える高木に正教することもあるようです。幹は暗紫褐色で、花は濃い紫紅色となります。開花は沖縄では1月、東京では3月中旬です。日本ではソメイヨシノがサクラの代表とされることが多いですが、沖縄ではカンヒザクラが代表とされているようです。花見などの観賞用に利用されるほか、台湾では紅色で卵型の果実(サクランボ)を「山櫻桃」と呼び、砂糖・塩・甘草などを加えて煮詰め、保存食やジャムにしたり、沖縄でも泡盛に漬けて果実酒として利用するようです。
今回は雪上桜をピックアップして紹介しました。季節の変わり目という表現の難しい季節ではありますが、表現しがたい時期だからこその景色がありました。
今年の農舞台では雪上桜を見ることができるのでしょうか?皆様も冬と春が混ざる景色という不思議な絶景を見に越後妻有へお越しになってはいかがでしょうか。
まつだい棚田バンク 佐々木
今月もご覧いただきありがとうございました。
(2026/04/10 まつだい棚田バンク事務局)