8月になり暑い日が続いています。

蒸し蒸しした梅雨も明け、夏!という感じのカラッとした暑さではありますが35℃を超える日に農作業をしているとすさまじい量の汗が流れます。長靴の中にも水たまりが、、、笑

「滝のような汗」とはまさしくこのことだなと思いました。

最近の稲の様子です。

こちらは松代小学校の児童達が5月に中旬に田植えをしてくれた田んぼです。7月25日頃に穂が出てきました。

ここから少しづつ穂が大きくなり9月20日頃には黄金色の穂を実らせます。

こちらは室野の圃場です。FCの山下選手、上村選手が頑張り畦の草がきれいに刈られています。

稲は穂が出ると様々な種類のカメムシからの標的になります。カメムシは実ったお米の汁を吸う為に田んぼの周りの雑草から進入してきます。カメムシに汁を吸われたお米は「斑点米」という米に黒い斑点が付いたお米になってしまいます。

この「斑点米」を防ぐ為に穂が出る時期に合わせて、カメムシの住処となる畦の雑草を刈って穂を守ります。

こちらの作業は肥料散布をしている様子です。

「動散」と呼ばれる機械に肥料を入れて空気の圧力で田んぼに肥料を散布します。

こちらの肥料には「ケイ酸」「苦土」など光合成能力を高め、茎を太く硬く、葉を広くさせる栄養素が入っています。これから穂が大きくなると穂の自重で稲が倒れてしまう「倒伏」といった状態になってしまう場合があります。

茎を強くすることによってこの倒伏に強くなり、刈り取り直前までしっかりと栄養を蓄え、実を登熟させることが出来ます。また硬くなった作物は病害虫にも強くなるのです。

こんな肥料を散布しています。

この肥料散布ですが約30kg近くある機械と肥料を背負って作業をするので熟練の農家でも非常に辛い作業になります。

最近ではドローンの技術が発達した事によって、肥料をドローンで散布することが可能になりました。

種撒きから始まり様々な作業をシーズン通して行ってきましたが、この時期になると稲刈りがすぐそこまで来ているなと感じます。

稲の管理をしながら、稲刈りに必要な機械の整備や準備を行っていきます。

こちらはコンバインを分解して洗浄や注油を行っています。

写真の機械は3条刈りのコンバイン。

棚田では大きい方のサイズになります。

平場だと倍の6条刈りや5条刈りのコンバインが一般的に使用されています。

一台のコンバインだけでもこんなに沢山の部品が!

こんな感じで稲の管理や機械の準備をしてウズウズしながら稲刈りに備えています。

シーズン通して一番の喜びを味わえる収穫の秋。今年も「うまい!」と言って頂けるお米をお届けできるように私達も暑さに負けないで作業していきたいと思います。

明日8月11日は草刈りイベントが開催されます!

今年は草刈り作業の他に「ごはんチーム」「生き物観察チーム」と例年とは一味違う草刈りイベントを準備しております。イベント終了後の交流会も楽しみですね!

妻有で皆様のお越しをお待ちしております!

2023/8/10まつだい棚田バンク