<目次>

1.1月:あけましておめでとうございます

2.越後まつだい里山食堂:沢庵漬けの記録

3.企画展:季節をとじる、恵みをひらく


1.1月:あけましておめでとうございます

皆様、今年もよろしくお願いいたします。

冒頭の写真。えっ!?まさかこれしか雪ないの!?

心配された皆さん、安心して下さい。ようやく雪が降りました。冒頭の写真は12月中頃の星峠です。なかなか積もらない雪に「やばいなぁ」と感じていた石塚です。

1月8日現在の農舞台の様子はこちら。

先週末から雪が増え始め、今季最強寒波の予報が出たとたん一気に雪が降っています。

同じく県内の柏崎市。強風に飛ばされて雪が全然積もっていません。

松代もそんなに降ってないのかなと思い車を走らせると、、

ガンガンと降っていました。泣

年明けに一度農舞台に来た際は雪は下の写真程度でした。

例年であれば少なくとも雪壁の高さが1mはあっていい時期。

いつもであれば地面と繋がる雪庇もまだ小ぶり。

「今年もまさか小雪か、、」

年明けからヒヤヒヤしていました。

それでは1月8日に戻ります。

ようやく雪壁も1mを超え冬らしい景色になりました。

除雪隊の皆さんも朝早くから頑張ってくださっています。

除雪体制がしっかりしているからこそ、この豪雪地帯での生活が送れています。

雪が降る度感謝の気持ちでいっぱいです。

農舞台のピロティも冬らしくなってきました。

一昨年は小雪後の水不足により四苦八苦した一年。来年の春も厳しい春になるのかとヒヤヒヤしていましたが、この雪で一安心。

ありすぎると困ってしまう雪ですが、この地域で稲を育てるには重要な資源です。

今週の寒波が抜けた後も雪が続きそうです。

まだまだ明けるまで長い冬。しっかり暖をとって雪や寒さに向き合って楽しく過ごしていきたいと思います。

皆様も新潟にお越しの際は雪道に注意してお越しください。

まつだい棚田バンク 石塚康太


2.越後まつだい里山食堂:沢庵漬けの記録

あけましておめでとうございます。

今年も大地の芸術祭並びに越後まつだい里山食堂をどうぞよろしくお願いいたします。

降雪も少なく年末感を感じない年の瀬となりましたが、お正月にはしっかりと雪が降り一面真っ白な銀世界となりました。やはり雪が降るとしっくり来る感覚は年を重ねたからでしょうか?

新年は1/9からの営業となります。すぐに小正月行事を控えており、コラムを書きつつ、乾物のぜんまいを戻したり、発注をしたり、とばたばたと準備が始まっております。年末に漬けた自家製の沢庵も年明けから食べられるようになっているはずです。

今回はその沢庵漬けの記録をご紹介します。

今年は,毎年沢庵漬け用の大根を干してくださる農家さんが秋に大怪我をしてしまい、大根を干すところから自前ですることになりました。地元の方が干す様子を観察したり、お話を伺ったりして上手くいくか不安な中作業しました。

15~20本くらい 今年は少し少なめ

風通しは良いが日当たりがいまいち 

だが毎日通る場所で観察できるのでここに干すことに

なかなか水分が飛ばず少し焦る。。こんな風に日に当たるとうれしい

その後

干しあがりを地元に方に聞いたところ、大根を横に持ってしなっとなったらOKということだったのですが、なかなか水分が飛ばず、ずるずると干していたら寒さで凍みてしまいました。(あーー)

みなさん10日位で取り込むところを2週間ほど干してしまったため、気温が下がり過ぎぶちたような感じに。。。

このまま漬けるとどうなるか不安 せっかく育ててもらった大根が。。。

地元の方に聞いてみたところ、多分大丈夫だから漬けてみらっしゃい!というお言葉をもらったので、祈りつつ樽に漬けることにしました。

寒かったよね ごめんよ

毎年樽に漬ける作業はノブ子さんと一緒にやります。

「今年は私が漬けるから見守ってて!」と言っているのにどんどん進めてしまうノブ子さん。

「待って!写真を撮らせて」と結局私は撮影係に。

近所の精米所から分けてもらった小糠と塩、少しの沢庵漬けの素をいれたシンプルな配合。すべてをボールで混ぜて並べた大根の上に撒いていきます。

早くて途中の写真も取れずにあっという間に終了。

最後に大根の葉をかぶせてしっかり袋の口を閉じ重石を乗せます。重石が甘いと水が上がってこないので、最初は重石を多めにし、水があがったら少し軽くしてあげます。

今年もノブ子さんに漬けてもらってしまいましたが、一緒に作業できたという事で良しとします!来年こそは私がするぞ!

樽をピロティにおろし、天然の冷蔵庫で保存です。今年は風がびゅうびゅう吹く中作業している私たちを見かねて、農舞台の石口さんが手伝ってくれました。

年があけたら食べれるようになっているのでどうなったかは次回のお楽しみに!

越後まつだい里山食堂 小川寛子


3.企画展:季節をとじる、恵みをひらく

さきほどの、まつだい食堂の話にも関連しますが、まつだいではお米や野菜を自分で作っている方も多いためか、食べ物への愛着が高いように思います。特に冬は、昔ながらの越冬食、保存食に特徴があり、このたび松代郷土資料館でそれらをテーマにした企画展「季節をとじる、恵みをひらく」を開催することになりました。

作品イメージ

アーティストの田中望さんは仙台にお住まいですが、山形での経験もあり、松代の食生活に興味深々。保存食にお詳しいお母さん方4名へのインタビューなどを通して、作品の題材を探しました。

インタビューでは、まず、どんな保存食がまつだいにはあるのか?お聞きしました。

山菜の事例が多くあり、ぜんまい、ワラビは乾燥、ウドは塩づけなどについてお聞きしました。これらは雪見御膳でも出てくることが多いですが、お祝いやお正月や特別な日に食べることが多いようです(日常にも食べます)。作物によって保存方法が違うのはもちろんのこと、取る最中からこれは何に使うため、いつ食べるためなど、何カ月も先の季節や行事を念頭において準備する計画性は、雪に備えることを忘れない雪国ならではの特性なのかなと思いました。

そういった知恵や技術は誰に教わったのか?という質問もしてみたのですが、多くの方が特に教わったわけではなく、自然と身についたとのこと。これは意外でした。

私たちは技術や知恵は教えてもらうもの、と思い込みがちですが、「見よう見まねで試しているうちにやり方がわかってくる。特に改まって教えてもらったわけではない。」と、お話しくださる方が多かったです。

そのため、得られた知識のアップデートも柔軟で、いつでも試行錯誤を続け、自分に合ったやり方を編み出している様子が見られました。確かに、今までの経験の中でも、例えば「雪の堀りかた」など聞けば聞くほどいろんな回答が出てきて、決定的な正解がどれなのかわからない、ということが良くありました。大体の大筋は同じなのですが、順序や、道具や、詳細なやり方が一人ひとり違うのです。一遍通りな方法で済ませてしまうのではなく、ケースに合わせて細やかに対応していくあり方は、土地に根差している故なのか、作業に関しては個人の体力にも左右されるでしょうし、、、など考え、面白みを感じました。

また、今では冷蔵庫もあり、松代でもいつでも買い物にも基本的にはいけますし、保存食を作る意味はなんなのか?という質問もさせていただきました。それについては、作ったり、食べたりするのが好き、また、買ったものより自分の自由にできるから、という回答が多かったです。手間がかかることではありますが、その途中の作業自体も楽しみになるのであれば何も問題がありませんし、自分の好みの追求に並々ならぬ情熱を傾けるのも、松代の皆さんの一つの特性かもしれないな、と思いました。

ほかにも、いろいろなお話を聞かせていただいたのですが、後は企画展をご覧ください!1月25日より開催しています。

(まつだい「農舞台」:新井)


今月もご覧いただきありがとうございました。(2026/01/10 まつだい棚田バンク事務局)